1963から64年に極少数のみ製作されたソリッドマホガニーボディのテレキャスターです。
マホガニーボディと言うと69年頃のシンラインが有名ですが、1963年から64年初期の短い時期のみマホガニーボディはテレキャスターだけで無くストラトやデュオソニックも存在しています。
64年のマホガニーボディのストラトはLOUDNESSの高崎晃氏が以前所有していました。
基本仕様は63年のテレキャスターです。
ネックはラウンド指板のハカランダ クレイドット
ナットは交換されている可能性がありますが、フレットはオリジナルです。
ポットデイトはボリュームが63年の52週トーンポットが64年8週
PU・セレクター・コンデンサーもオリジナルです。
配線は67年頃までフロントポジションがトーンが効いたサウンドですが、通常のフロント・フロント+リア・リアの現代配線に組直されています。
63-64年製という事はボディは50年代に切り出されたビンテージマホガニーにネックやパーツもビンテージというスペックは唯一無二のテレキャスターだと思います。
ペグは一度F-keyタイプが入れられていたようでビス穴を埋めた痕がありますが、現在オリジナルに戻されています。
ネックコンディションは良好でトラスロッドも問題ありません。
ケースもオリジナルのホワイトトーレックスです。
重量は約3.3kgで肝心のサウンドは巻き弦がバン!!!と鳴る弾けるように鳴って腹に響く超一級のテレサウンドです!!
一般的にフレットが低いとアタック音が出にくいと言われていますが、素晴らしいビンテージのテレはフレットサイズに関わらずバン!!と炸裂音にも似たサウンドが出ます。
正確な現存数は不明ですが、プロトタイプ的に作られたギターですので数本~多くても数十本というレベルだと思います。
以前カスタムショップからFender USA Custom Shop TBC 1963 Telecaster N.O.S. Mahogany Bodyとして限定で再販されていますので、もしかしたらカスタムショップの再販分をご存知の方がいらっしゃるかもしれません。
63-64年のマホガニーボディのテレキャスターは海外のビンテージフェンダーに付いて詳しく解析が載っているサイトでも写真も無く存在のみ記載されていました。
国内でオリジナルマホガニーボディのテレキャスターが売りに出たのは初だと思います。
またこのクラスの超レアモデルは通常店頭に売りに出る事は無く、コレクター同士で取引されるギターですので、市場に出た事すら奇跡的な事だと思います。