オリジナルのAll Rose Telecasterはジョージ・ハリスン氏の為に1968年に作られたギターが販売されたもので、69年~72年まで生産されました。
その生産本数は200本とも400本とも言われています。
本家フェンダーも今でもカスタムショップラインとマスタービルダーラインで稀に生産しているようです。
BODY : Amazon Rose Wood / Maple / Amazon Rose Wood (Hollow Body)
NECK : Amazon Rose Wood 1Piece
Finish : Oil finish
Tuner : F-key
Bridge: Fender
Pickup: Sheptone Original custom order tele set
Weight: 4.1kg
オリジナルはボディ・ネックはもちろんですが、リッケンの様に何故か指板まで全て塗装されています。
オールローズですのでネックの質感を楽しんで頂けるようにする為、今回はあえて全てオイルフィニッシュにして仕上げてあります。
ローズウッドはハカランダはもちろんインドローズ等も含めてローズウッド全般的に良質な物が少なくなっています。
土色というか黄色に近いようなローズウッドも多くなっています。
比較的安価なインドローズでは無く、ハカランダ同様ブラジル産のアマゾンローズウッドをネック・ボディに贅沢に使用しています。
ネックは68年頃のストラト等と同じようなUシェイプでローフレットが太く、ハイフレット側は逆にそれ程太くは無いネックシェイプとなっています。
指板のRは12R ミディアムジャンボフレットとなります。
オイルフィニッシュですので、ネックは多少手を入れても再度オイルフィニッシュにすれば良いだけですので、お好みでネックリシェイプも比較的容易です。
ペグはオリジナル同様「F」ロゴ入りのF-keyでブリッジもフェンダー製となります。
フェンダー製のオールローズはリペアで触った事はあったのですが、正直それ程ピンとはきていませんでした。
今回良質な材なのは分かっていましたが、音を出すまでは半信半疑でしたが音を出してみて驚きました。
まずしっかりと鳴っています。
硬くて重いローズウッドですのでメイプルのような硬い音を想像される方も多いと思いますが、けっして硬くは無く倍音がしっかりと出た豊かなサウンドです。
アンプに通しても同じでリアで全くキンキンした音では無く太く艶のあるサウンドです。
またテレとは思えないくらいのサスティーンでレスポールを弾いているような感覚さえあります。
またオールローズの個性なのかこの固体の個性なのは分からないのですが、ピッキングに対する音の反応が異常です。
チューブアンプで弾いていればピッキングの強弱が付くのは割と普通ですが、そんなレベルでは無く、弱く丸い音で弾くとトーンを絞ったような音になり、強くアタックを付けるとしっかりと抜けた音になります。
暴れるようなサウンドのテレ等では近いサウンドのギターもあるのですが、サスティーンが有り、極端に暴れる音では無く、非常に弾きやすい音のギターで極端なピッキングニュアンスが付くギターは見た事がありません。
写真を掲載していますが、ペグ穴等に一部チップがありましたので、補修しています。
もちろん楽器としての機能、音に問題はございません。
この感覚を言葉にするのは難しいのですが、他のギターでは味わった事の無いサウンドですので是非お試し下さい!!
※写真のケースは付属致しませんが、発送の場合厳重に梱包して発送させて頂きます。